日本小児アレルギー学会誌
Online ISSN : 1882-2738
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総説
プロバイオティクスとアレルギー疾患
岩田 力
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2008 年 22 巻 3 号 p. 341-348

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抄録

近年のアレルギー疾患の増加に対し,有効な予防法ならびに治療法の開発は興味の的である.プロバイオティクスは,適正量を摂取した際に宿主に有用な作用を示す生菌体,と定義されるが,アトピー性皮膚炎の治療に用いられ,効果を示したという報告がある.また,妊婦および生後の児または母親に対して用いられ,発症予防に効果があったことが示され,種々の追試が行われた.メタアナリシスによると治療については懐疑的であるが,予防については効果があるとされた.今後,用いる菌種の生物学的な作用をより明らかにすることが必要である

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© 2008 日本小児アレルギー学会
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