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日本小児アレルギー学会誌
Vol. 23 (2009) No. 2 P 212-217

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http://doi.org/10.3388/jspaci.23.212

総説

最近,先進国での小児の食物アナフィラキシーによる入院の増加が指摘されている.食物アナフィラキシーでは突然,致死的ショックに進展する可能性がある.自己注射器エピペンによる迅速な治療,厳格なアレルゲン食品の回避が必要であるが,一方でアレルゲン食品の回避の困難性や突然のアナフィラキシー誘発は,アナフィラキシー患者・家族のQOL低下をきたしている.アナフィラキシー児の支援には家族,学校や関連機関への指導が重要である.卵,牛乳アレルギーに高温過熱食品を利用した経口負荷試験が検討されており,継続的な摂取は耐性化につながる可能性がある.最近,耐性獲得を得るための経口減感作療法が種々の食物で試みられている.経口減感作はアナフィラキシー患者の誤食による誘発の予防に役立つ可能性がある.

Copyright © 2009 日本小児アレルギー学会

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