日本小児アレルギー学会誌
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短報
多品目の食物除去が身長に及ぼす影響
柳田 紀之箕浦 貴則
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2013 年 27 巻 5 号 p. 721-724

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抄録

【目的】不適切な多品目の食物除去が身長に及ぼす影響を明らかにする.
【対象・方法】2011年3月までに仙台医療センターを受診しアレルギー専門医に1年以上の通院歴がある119名および一律的多品目の食物除去を指示する小児科に1年以上の通院歴がある34名を対象に初診時の食物除去品目数と身長,体重を前医別に後方視的に検討した.
【結果】対象の年齢の中央値は5.4歳で,男女比は2.1であった.それぞれ初診時の除去品目数は4.0品目,6.5品目で,初診時の身長は-0.21SD,-0.65SDあった.一律的多品目の食物除去を指導されていた場合,除去品目数が有意(p<0.001)に多く,身長が有意(p=0.04)に低かった.アレルギー合併症等の背景に差はなく,初回食物経口負荷試験後の除去品目数はそれぞれ3.1品目,3.0品目で差はなかった.
【結論】一律的多品目の食物除去指導により低身長を来す可能性が示唆された.多品目の食物除去が行われている場合はアレルギー専門医への紹介が望ましい.

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© 2013 日本小児アレルギー学会
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