日本小児アレルギー学会誌
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原著
鶏卵アレルギーと接種量が増量となったインフルエンザワクチンの安全性に関する検討
大谷 清孝藤本 まゆ
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ジャーナル 認証あり

2015 年 29 巻 5 号 p. 665-675

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抄録
背景・目的:本邦では2011/12シーズンから不活化インフルエンザワクチン(Inactivated influenza vaccine,以下IIV)の接種量が増量となったが,鶏卵アレルギー(Hen's egg allergy,以下HEA)に対する安全性に関する検討は十分でない.方法・対象:2013/14および2014/15シーズンにIIVを単回接種(0.25ml)した3歳未満児を対象とし,鶏卵未摂取群,HEAを完全または部分除去群,非HEAを正常群に群分けした.調査表を用いて,接種後30分間と1週間での有害事象に関する検討を行った.主要検討項目は全身症状の有害事象とした.結果:対象はアナフィラキシー既往の7人を含む191人であった.調査表の有効回答率は接種後30分間が98%(187/191),接種後1週間が60%(116/191)であった.本検討において,全例で重篤な全身症状を認めなかった.各群で局所症状を約10から20%,さらに発熱,呼吸器,消化器症状を約10%認めたが,群間有意差を認めなかった.完全除去群と部分除去群における卵白,オボムコイド特異的IgE値(kUA/l)の中央値(範囲)は各々5(1-63)と7(0.4-60),1(0.2-22)と1(0.1-20)であり,有害事象との関連性はなかった.結論:HEAに対するIIVは安全であることが示唆された.
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© 2015 日本小児アレルギー学会
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