日本小児アレルギー学会誌
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ゼラチン含有ワクチン接種後著明な発赤・腫脹を来しDLST陽性を示した3症例
黒坂 文武
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1997 年 11 巻 4 号 p. 288-292

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抄録

ゼラチン含有ワクチン接種1~2日後に局所の著明な発赤, 腫脹を来した3症例を報告する. 3症例ともワクチン及びゼラチンに対する薬剤リンパ球刺激試験が陽性であった. また成人ボランティア8名についてゼラチンに対するリンパ球刺激試験を行ったところ, 1名陽性であった. 陽性であったボランティアは麻疹ワクチンの皮内テストで48時間後に13×11mmの発赤を認めた. ゼラチン含有ワクチンは遅延型の副反応を引き起こす可能性がある.

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