1990 年 4 巻 2 号 p. 178-182
薬物血中濃度解析用プログラムPEDA (Parameter Estimation and Dosage Adjust) を使用し, ベイジアン法を用いて喘息発作で入院した2歳から9歳までの気管支喘息患児12名 (男7名, 女5名, 平均年齢5.0歳) を対象に, テオフィリン血中濃度推定における有用性について検討を加えた. その結果, テオフィリン製剤の投与法により違いがあるものの, ほぼ良好な予測性を示し, 小児喘息児におけるテオフィリンのTDMにおいて, ベイジアン法の有用性が示唆された.