日本小児循環器学会雑誌
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原著
母体抗SS-A抗体陽性の先天性完全房室ブロックの胎児における子宮内胎児死亡の危険因子
鈴木 孝典林 泰佑小野 博前野 泰樹堀米 仁志村島 温子
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2016 年 32 巻 1 号 p. 19-25

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抄録

背景:抗SS-A抗体陽性妊娠に限定した胎児先天性完全房室ブロック(CCAVB)の予後規定因子についての報告はほとんどなく,母体の膠原病症状や母体抗SS-A抗体価とCCAVBの胎児の予後の関連についても報告は少ない.本研究の目的は,母体抗SS-A抗体陽性のCCAVBの胎児における子宮内胎児死亡(IUFD)の危険因子を明らかにすることである.
方法:全国66施設で1996~2010年に娩出された母体抗SS-A抗体陽性のCCAVB胎児47例を,IUFD群(7例)とlive-birth群(40例)に分け,臨床データや各種検査値を後方視的に比較した.
結果:IUFD群では,live-birth群に比べ,診断時の胎児心拍数が55回/分未満であった症例が多く(57% vs 17%, p<0.05),経過中に胎児水腫を認める頻度が高く(71% vs 20%, p<0.05),さらに母体年齢が高かった.多変量解析では,胎児水腫と母体高年齢がIUFDの独立した危険因子であった.両群で母体膠原病の有症状率,母体抗SS-A抗体価,およびステロイドの経胎盤的投与率に有意差はなかった.
結論:母体抗SS-A抗体陽性のCCAVBの胎児では,胎児水腫と母体高年齢がIUFDの危険因子であり,胎児水腫について注意深く経過観察し,適切な娩出時期を検討する必要がある.

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© 2016 特定非営利活動法人 日本小児循環器学会
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