小児歯科学雑誌
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症例報告
高IgE症候群により乳歯晩期残存が認められた1例
竹安 美彩達川 伸行角 奈央秋友 達哉浅尾 友里愛岩本 優子光畑 智恵子香西 克之
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2020 年 58 巻 1 号 p. 23-29

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抄録

高IgE症候群(high IgE syndrome:HIES)は,皮膚膿瘍,肺炎,アトピー性皮膚炎および血清IgEの高値を主徴とする免疫不全症である。歯科領域では乳歯の脱落遅延が特徴的所見である。今回われわれは,乳歯が晩期残存し,顎骨中で後継永久歯の歯根形成が完成間近であったHIESの患児症例を経験したので報告する。

本症例では,通常牽引が検討される後継永久歯に対し,残存乳歯の抜去を行うことで自然萌出が認められた。適切な時期に先行乳歯を抜去することで,後継永久歯の自然萌出の可能性が示唆された。

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© 2020 日本小児歯科学会
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