小児歯科学雑誌
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多変量解析法による栄養摂取とウ蝕の関係
垣本 充渡部 由美河野 友美岡崎 卓司
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1980 年 18 巻 1 号 p. 16-19

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抄録

18~19歳の女子108名を対象にして,栄養摂取とウ蝕の相互関係について,多変量解析法により検討を加えた。栄養摂取は週日3日間の食事調査により,エネルギー,蛋白質,脂質,糖質,繊維,灰分,カルシウム,リン,鉄,ビタミンA,B1,B2,C,D,ニコチン酸の各栄養素の1日あたりの摂取量を評定した。ウ蝕の罹患状態はDMF歯率によった。
DMF歯率は,繊維,ビタミンA,B1,Cと,それぞれ危険率1%水準で逆相関が成立することを有意と認めた。
つづいて,相関行列を因子分析し,F1~F4の4因子を得た。これらの累積寄与率は81.6%であった。
DMF歯率と栄養素に関係する因子はF2で,繊維,ビタミンCの摂取の多い者ほどウ歯が少ない傾向にあると解釈づけることができた。今回,明らかにした4因子のうち,栄養摂取の関して,ウ蝕の関係する因子は全体の約%程度関与していた。

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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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