小児歯科学雑誌
Online ISSN : 2186-5078
Print ISSN : 0583-1199
ISSN-L : 0583-1199
小児の齲蝕活動性の評価に関する予備的実験研究
柳下 晃次柳沢 申也岡田 玄四郎赤坂 守人深田 英朗
著者情報
ジャーナル フリー

1981 年 19 巻 3 号 p. 489-496

詳細
抄録

齲蝕活動性の試料として唾液を用いるために,唾液の物理的性状のひとつである粘度について本研究を行った。
従来,唾液粘度についての研究の多くは毛細管法によるものであったが,唾液のような非ニュートン性流体については,適切な方法とは言い難い。
本研究では,回転粘度計により唾液を測定し,さらによりレオロジー的な立場から考察するために,工業界等で用いられているCassonの降伏値やチクソトロピー・インデックス(T.I.)の導入を試みた。
被検者は,成人男女各10名ずつを選び,午前と午後の2回を単位として3日間計6回測定し,以下の結論を得た。
1.成人男女のCassonの降伏値およびT.I.値について標準値を得た。
2.Cassonの降伏値およびT.I.値は,みかけ粘度に比べ個体差のでにくい傾向がみられた。
3.午後のCassonの降伏値,T.I.値およびみかけ粘度は,午前に比べ高く個体差も著しくでる。
4.短期聞であれば,Cassonの降伏値,T.I.値およびみかけ粘度ともに日差は認められない。

著者関連情報
© 一般社団法人 日本小児歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top