小児歯科学雑誌
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小児の集団歯科検診における咬合力および咬合接触状態の調査結果
大串 香奈子西嶋 憲博早崎 治明居波 徹中田 稔
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1998 年 36 巻 1 号 p. 65-70

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抄録

本研究の目的は,小児の一般集団における咬合接触状態を客観的にとらえることである。そこで京都府下の保育園,小学校の集団歯科検診においてデンタルプレスケール®を用いて,咬合接触面積,咬合圧,咬合力の大きさ,咬合接触面数を求めた。また被験者の全員が正常歯列を有しているわけではないため,咬合力の左右差に関する指標を設定し,対称群と非対称群に分け,その両群における上記4項目についても比較を行った。
その結果,全被験者別では,咬合接触面積は歯年齢の上昇とともに増加する傾向があり,咬合接触面数においては,IIIA期とIIIC期において増加する傾向があった。咬合圧はほぼ一定の値であったことから咬合力の大きさの増加は,咬合接触面積が歯年齢とともに増加したことが1つの要因であると考えられた。対称群,非対称群別では,非対称群は,咬合接触面積,咬合力の大きさ,咬合接触面数が対称群より20~30%少なくなっていた。咬合圧は両群間ともほぼ同じであったことから非対称群の咬合力の小さい原因は,咬合接触面積の減少によることが1つの要因であると考えられた。

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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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