小児歯科学雑誌
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小児の歯科診療に対する不安度の判定に関する研究
第1報ミニチュア歯科診療室を用いた心理テストについて
尾崎 正雄高田 圭介石田 万喜子城島 浩本川 渉
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2002 年 40 巻 4 号 p. 609-615

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抄録

歯科治療現場で必要な子どもからの心理情報をより簡単にしかも短時間で分析するために,歯科診療の場面に登場する歯科医師,歯科衛生士,母親などの人形と歯科医院をミニチュア化した箱庭を色彩心理および造形学的観点から作製し,歯科診療の経験がある3歳から6歳までの小児60名(男児29名,女児31名)に対して,自由にミニチュア歯科診療所に人形を配置させた。その結果,以下のことが明らかとなった。
1.ミニチュア歯科診療室に設置したデンタルチェアーヘの配置状態により,以下のような4つのタイプに分類することができた。
Type 1:デンタルチェアーには誰も乗せず自分を家族のそばに配置する。
Type 2:自分以外の人間をデンタルチェアーに配置する。
Type 3:1列または,1か所に固めて人形を配置する。
Type 4:小児が自分自身をデンタルチェアーに乗せる。
2.Type 3とType 4との間には有意差が認められ,Type 4では増齢と共に増加傾向にあることが分かった。
3.Type 2とType 3には,年齢的変動は認められず,家族間のアタッチメントに何らかの問題があると考えられた。

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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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