日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
ISSN-L : 2424-1946
第67回(2016)
会議情報

企画シンポジウム
疫学研究とエビデンス
澤田 亨
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 11_1

詳細
抄録

 疫学とは、ヒト集団を対象に「どちらが、どのくらい良いか」を明らかにするための研究手法を持った学問である。そして、ヒト集団に関する「どちらが、どのくらい良いか」に関するエビデンス(科学的根拠)を与える学問である。ヒト集団における「どちらが、どのくらい良いか」を研究する手法は「疫学的研究手法」と呼ばれる。この手法は、ヒト集団の健康を守っている医学の世界を中心に発達した手法である。そして現在、医学の世界におけるEBM(Evidence Based Medicine:根拠に基づく医学)という考えの普及に伴って疫学が再認識されるとともに、ヒト集団における課題を取り扱う医学以外の分野においても疫学的研究手法が普及しつつある。

 本シンポジウムでは疫学や疫学的研究手法の概要や具体例を紹介させていただくとともに、社会貢献を強く期待されている体育学に疫学的研究手法がどのように貢献できるかについて、会場のみなさまと一緒に考えてみたい。

著者関連情報
© 2016 一般社団法人 日本体育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top