主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第67回大会
開催地: 大阪体育大学
開催日: 2016/08/24 - 2016/08/26
p. 223_2
本研究では、友人とのコミュケーションが少ない学生のメンタルヘルスの特徴について検討することを目的とした。大学新入生1390名(平均年齢19.0 ± 0.5歳)を対象とした。日常生活習慣、家族・友人・教員とのコミュニケーション頻度、積極的活動・気分転換活動、アルバイト実施状況、インターネット依存度、学生生活におけるメンタルヘルス、日常生活におけるメンタルヘルス(ストレス度、うつ度、疲労度)、ストレス対処行動について調査した。友人とのコミュニケーション頻度の低い学生は、日常生活におけるストレス度、うつ度、疲労度は有意に高く、学生生活場面におけるメンタルヘルスについても良好ではなかった。また、活動状況やコミュニケーションの特徴を分析した結果、彼らはアクティブ・コミュニケイティブではない活動を1人で行う傾向にあり代謝との接触機会が少ないと考えられた。またストレス事態に対し、ネガティブな対処行動をとる傾向が強かった。今後、これらの現状を踏まえた学内でのソーシャル・サポート体制の検討やストレスマネジメントの方策の検討の必要性が示唆された。