日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第68回(2017)
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日本学術会議若手アカデミー、設置の背景と取り組み
井藤 彰
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p. 10_2

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抄録

 日本学術会議は「科学に関する重要事項を審議し、その実現を図ること」および「科学に関する研究の連絡を図り、その能率を向上させること」を職務としている。しかし、その構成員は50~60歳代が中心となっており、次世代を担う若手科学者の声は必ずしも反映されていなかった。若手の立場から、いまある問題に対して智慧を絞り、発言し、活動することは、よりよい日本の未来に必須であると考えられる。こういった背景から、若手アカデミーの前身である若手アカデミー委員会から、提言「若手アカデミーの設置について」が平成23年9月に公表され(http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-t133-11.pdf)、平成27年2月に日本学術会議内に若手アカデミーが発足した。さらに、国内外の若手研究者をめぐる現状と課題は様々であることから、いわゆる「若手問題」における情報・意見収集などを目的として、若手アカデミー内に若手科学者ネットワーク分科会が設置され、国内の学協会における若手の会をつなぐ大規模ネットワークが構築されている(現在200以上の団体が登録)。本講演では、若手アカデミーの設立の背景、同組織の活動の特色と可能性、運営上の課題等を述べる。

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