日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第68回(2017)
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学際的シンポジウム1
大学と地域の協働によるソーシャルイノベーションの可能性
–スポーツプロモーションの意味を巡って–
村田 真一
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p. 14_1

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抄録

 今日の体育・スポーツ振興は、高次元の質的充実へと転換を図ろうとしている。その特徴は、体育・スポーツ領野の一主体による“独唱型振興論”から、生活領野をトータライズする際に起因される多主体協働に基づいた“輪唱型推進論”への飛躍である。そして、この飛躍に併せて注視されるのが、ソーシャルイノベーションとの同期にある。本企画では、ソーシャルイノベーションとスポーツプロモーションの関連性を紐解きながら、大学と地域による真の協働方策について議論を促したい。議題としては、まず、ソーシャルイノベーションの考え方について近似概念との異同に留意しながら共通認識を図る。そして、スポーツプロモーションの在り方をスポーツへの価値づけを基に思考しながら、ソーシャルイノベーションとの関連性について理論的解題を図る。さらには、高等教育機関による教育体制や組織整備の事例報告、現場(産官民)が求める人材活用・養成の提案を通じて実践的解題を図る。議論の焦点としては、ソーシャルイノベーションを担う多主体(大学・行政・企業など)間の認識差異に注視しながら、特に高等教育機関が果たすべき役割について一定の理解を共有したいと考える。

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© 2017 一般社団法人 日本体育学会
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