06経−10−口−17 A県市町村の地域特性とスポーツ関係方策との関係性についての検討

抄録

　平成23年に国によりスポーツ基本法が制定され、翌年にはその法律に基づき、スポーツに関する施策の総合的かつ計画的な推進を図る為にスポーツ基本計画が定められた。この流れと同じくして地方公共団体においては地方スポーツ推進計画の策定が進められてきている。この地方スポーツ推進計画は行政計画の括りによると個別計画と位置付けられるが、一方で総合計画も行政計画の一つとして存在する。地方公共団体によってはこの総合計画を取り入れ、その計画中にスポーツ関係方策を取り込むこともある。これまで、都道府県レベルで総合計画等の行政計画とスポーツ方策との関係について検討した研究は散見されるが、それらの関係性についての市町村レベルでの研究の蓄積は十分とは言えない。実際、各市町村は地域の実情に応じて、最も適切と考えた仕組みを選ぶことになるが、そう判断した基準となる地域の特徴には一定の傾向はないのだろうか。このような問題意識のもと、市町村が選択したスポーツに纏わる方策等と地域特性との関係性についての検討をＡ県内の市町村を事例に試みる。