日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第68回(2017)
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学際的シンポジウム2
リスクと意義のジレンマを越えて
−那須岳雪崩遭難を手がかりとして−
村越 真
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p. 16_1

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抄録

 部活動は正規の教育課程に位置づけられていないが生徒の学校生活に大きな比重を占める。その一方で、柔道やラグビー、あるいは猛暑下での高校野球など、生徒の健康や安全面での課題も指摘できる。登山をはじめとする自然の中の活動を行う部活動では、不確実性の高い自然の中故のリスクにも晒される。一方で、リスクの背後にある不確実性やそれを乗り越えることに教育的な意義があることも、多くの教育関係者が共有する思いであろう。そのような中で、本年3月、栃木県那須岳で高校山岳部の活動中に、雪崩事故に巻き込まれることで、生徒7人、教員1人の命が失われた。

 本シンポジウムではこの事故を手がかりとして、リスクのある活動を通して次世代に何ができるか、逆にリスクある活動を行う時、次世代に対して果たすべき私たち体育・スポーツ関係者の義務を議論する。学校管理下におけるスポーツ活動のあり方をエビデンスにもとづく視点から検証する内田良氏、冒険的な野外活動を専門として教員養成系大学で教鞭を執る濱谷弘志氏、高校山岳部で長年活動を続けている高校教員の大西浩氏より、それぞれの立場から問題提起をしていただいた後、フロアを交えて討論を行う。

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