日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第68回(2017)
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学際的シンポジウム2
Adventure Education –時代が必要とした教育–
濱谷 弘志
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p. 16_3

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抄録

 現在、冒険教育と呼ばれている教育は、20世紀初め頃のドイツやイギリスにその起源がある。その産みの親であるクルト・ハーンは、産業革命後の近代文明化により、当時の若者に、それまで培ってきた能力の低下や退化が見られることを危惧し、それまでにはない教育手法をドイツのザーレム校やスコットランドのゴードンストーン校で実践した。彼が考えた若者の課題とは、「体力」「自発性と好奇心」「記憶力と想像力」「技術と粘り強さ」「自己抑制力」「おもいやり」の低下であり、その課題に対する処方箋として「フィットネストレーニング」「遠征」「プロジェクト」「サービス」を学校の授業の柱として実践した。その後、その教育の精神や手法は、学校から民間の船会社、青少年教育機関などに受け継がれ、現在の日本にも大きな影響を与えることとなった。このプレゼンテーションでは、冒険教育が生まれることとなった歴史的背景やその教育手法や教育理論などを紹介し、現在の日本の若者にもいかに有効な教育かを紹介する。

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