主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第68回大会
開催地: 静岡大学/静岡県コンベンションアーツセンター
開催日: 2017/09/08 - 2017/09/10
p. 20_3
日本は世界に先駆けて超高齢社会であるが、健康寿命といわれる自立した生活がおくれる期間の延伸は微々たるものである。長生きをすれば身体のいたるところの機能が若い頃に比べて低下していくことは、ある程度は仕方がないことかもしれない。しかし、人間である限り自立して生活が行なえるために必要な歩行能力をはじめとする運動機能や認知機能を維持していくことは、これからの社会において大きな課題といえる。
昨今では、体力を高める身体活動が歩行能力をはじめとする運動機能のみならず認知機能の低下予防についても有益であるとの報告が数多くされてきている。とはいえ、まだまだどのような運動がそれらの機能の向上に有益なのかは明確ではないのが現状である。
本セミナーにおいては、高齢者の歩行機能と認知機能それぞれの維持向上を目的とした運動指導の取り組みとその効果を各体力要素との関係性についてのデータを示しながら紹介する。