日本体育学会大会予稿集
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第68回(2017)
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一般研究発表(11) 体育科教育学
11教−09−口−28 中学校女子の体育授業時における身体活動特性の個人差
*渡邉 雄介春日 晃章
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p. 263_1

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抄録

 本研究は中学校女子の体育授業時における身体活動特性の個人差を明らかにすることを目的とした。中学校2年生女子42名を対象とし、長距離走(2000m)、剣道およびバスケットボールの授業において、各2回ずつ測定を行った。測定項目は、歩数、心拍数(max-min)、移動距離、最大スピード、平均スピードおよび運動強度であり、EPSON社製WristableGPSおよびスズケン社製LifecoderGSを用いて測定した。個人差の程度を検証するため変動係数を算出し、単元による身体活動特性の違いを明らかにするため、測定授業において対応のある一要因分散分析を適用した。分析の結果、長距離走は剣道と比べすべての測定項目の平均値が有意に高い値を示した。一方、剣道における変動係数はすべての測定項目において長距離走よりも有意に高い値を示した。特に剣道と長距離走の移動距離および平均スピードの変動係数は(0.81、0.07)、(0.83、0.07)であり著しい差が認められた。長距離走は走る距離が決められていたため個人差は小さくなったが、剣道は距離による制約がないため様々な要因によって個人差が大きくなったと考えられる。

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© 2017 一般社団法人 日本体育学会
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