日本体育学会大会予稿集
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第69回(2018)
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一般研究発表(03) 体育心理学
03心-24-ポ-59 競技者における認知的方略がストレッサーに及ぼす影響
*藤本 太陽
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p. 115_1

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抄録

 記録の向上や勝利することを目的とした競技スポーツは競技者にとって大きなストレッサーとなっている(岡ほか、1998)。そして、ストレッサーは個人の認知的評価によってストレス反応の表出が異なる。本研究では、認知的評価の一つである認知的方略の違いがストレッサーに及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。本調査は競技者243名(男性137名、女性106名、平均年齢20.70±1.38歳)を対象に調査を行った。その結果、「競技成績」因子、「他者からの期待・プレッシャー」因子、「自己に関する内的・社会的変化」因子、「クラブ活動内容」因子、「経済状況・学業」因子において、防衛的悲観主義群が方略的楽観主義群、統制群、悲観主義群より有意に高い得点を示した。また、「日常・競技生活での人間関係」因子において、防衛的悲観主義が統制群より有意に高い得点を示した。以上のことから、認知的方略として防衛的悲観主義を用いる競技者は、競技成績、他者からの期待・プレッシャー、自己を取り巻く環境、クラブの練習・活動内容、金銭の支出や学業の進行状況、対人関係において大きくストレッサーを受けることが明らかとなった。

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© 2018 一般社団法人 日本体育学会
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