主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第69回大会
開催地: 徳島大学常三島キャンパス/あわぎんホール
開催日: 2018/08/24 - 2018/08/26
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スポーツのグローバル化が進行する中で、2016年、政府は、成長戦略「日本再興戦略」において、スポーツを新たな有望成長市場と位置づけ、スポーツ市場の規模を2015年時の推計5.5兆円から2025年に15兆にする数値目標を掲げた。近年全国で展開されている「地域スポーツコミッションへの活動支援事業(H27~)」や、「日本版NCAA創設事業(H29~)」といったスポーツ庁の各事業は、地方自治体や地方大学における「スポーツの産業化」の具体的な推進施策として捉えることができる。特に地方において、それらの事業展開は、全国各地での先行事例を踏まえながらも、画一的なものに終始するのではなく、地域資源に条件づけられた地方独自のアイデアが必要になってくると考える。 本シンポジウムでは、徳島で取り組む地方自治体や地方大学での実践事例を紹介するとともに、これらの事例をグローバル化(均質化)とローカル化(多様化)の視点に則しながらも、それを超えた、グローカル化(均質化と多様化の同時進行性と相互作用性)という視点から考察することで、地方におけるスポーツを通した地域活性化の新たな方策について議論したい。