日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第69回(2018)
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一般研究発表(09) 体育方法
09方-24-ポ-10 ゴール型球技におけるコートの広さの違いが運動内容に与える影響
サッカーゲーム中のパス頻度に着目して
*大塚 道太森木 吾郎房野 真也梶山 俊仁山本 英弘伊藤 数馬
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p. 210_2

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抄録

 ゴール型球技におけるコートの広さの違いが運動強度に影響を与えることは明らかとなっている。そのため、コートの広さの違いによって、その運動内容や頻度も影響を受けることが示唆されている。この影響を明らかにすることは、ゴール型球技の競技特性をより明らかにし、効率的なゴール型球技のトレーニング方法を考案する際に有用であり、競技力向上を図る上で大きな意義があると思われる。そこで本研究では、ゴール型球技サッカーの代表的な運動内容であるパスに着目して、コートの広さの違いがパス頻度に与える影響について明らかにした。

 研究方法は、サッカーゲームで使用する正規コート(105×68m)と、正規コートの縦と横の比を同等にした正規コート面積3/4コート(91×59m)、1/2コート(74×48m)、1/4コート(52.5×34m)の4つのコートで11人対11人のサッカーゲームをそれぞれ10分間実施した。ゲームは映像撮影され、映像画像から各ゲームのパスの頻度を抽出した。

 その結果、コートの広さの違いによってパス頻度に影響を与えていることが明らかとなった。このことは、パスのトレーニングや、キック動作の研究に有用な基礎資料になり得ると考えられた。

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© 2018 一般社団法人 日本体育学会
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