日本体育学会大会予稿集
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第69回(2018)
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一般研究発表(11) 体育科教育学
11教-24-口-53 中学校女子の体育授業における身体活動の個人差および単元間差
*渡邉 雄介春日 晃章小栗 和雄
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p. 255_2

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抄録

 本研究は中学校女子の体育授業における身体活動の個人差および単元間差を明らかにすることを目的とした。中学校女子2年生42名、3年生43名を対象とし、長距離走、剣道、バスケットボール、バレーボール、マット運動およびダンスの授業における歩数および運動強度を調査した。歩数の測定にはWristableGPSを、運動強度の測定にはLifecorder GSを用いた。単元ごとの歩数と運動強度の関連を検証するためピアソンの積率相関係数を算出した結果、長距離走、マット運動、バスケットボールおよびダンスに有意な関連が認められた。しかし散布図をみると、長距離走においては歩数、運動強度ともに高い水準にあったが、マット運動では低い水準に、バスケットボールおよびダンスでは広範囲に分布していることが確認された。また、歩数および運動強度の単元間差を明らかにするため一要因分散分析および多重比較検定を適用した結果、歩数については長距離走が、運動強度については長距離走およびバスケットボールが他の単元と比べて有意に高かった。体育授業では身体活動に単元間差がみられ個人差の大小は単元によって異なることが示唆された。

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© 2018 一般社団法人 日本体育学会
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