日本体育学会大会予稿集
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第69回(2018)
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一般研究発表(02) 体育社会学
02社-24-口-28 障がい者スポーツにおける障がい者と健常者間の関係性の変容過程に関する研究
車椅子ソフトボールチーム内の相互作用に着目して
*中村 真博松尾 哲矢
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p. 87_1

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抄録

 近年、障がい者スポーツへの注目が高まっており、障がい者と健常者間の関係性の構築方法が問われている。河西(2015)は障がい者スポーツにおける「障害者」「健常者」の関係性について身体やプレイ上の役割の観点から論じ、関係性構築の難しさについて言及している。しかし、相互作用を重ねるうちに段階的に関係性の変容が生起するものとも考えられる。なかでも、身体の差異を越え、同じフィールドで競い合う障がい者スポーツを通じた相互作用場面においては、障がい者スポーツならではの自身とは異なる他者を受容する技法が存在するものと考えられる。

 そこで本研究では、車椅子ソフトボールチームにおいて日常的に活動を共にしている障がい者、健常者のメンバーにヒアリング調査を実施し、障がい者と健常者が共にスポーツを行うことによる関係性の変容過程に関して詳細に聞き取りを行った。それらの調査結果をもとにグラウンデッド・セオリー・アプローチによるコーディングを行い、データを概念化し、カテゴリーを生成した上で、関係性の変容過程とその様相について検討した。

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© 2018 一般社団法人 日本体育学会
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