日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第70回(2019)
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02 体育社会学
02社-12-口-18 小学校における投能力向上の取り組みに関する研究Ⅱ
家庭環境と学校の取組に着目して
*宮本 幸子清水 恵美森田 容子山田 大輔原 祐一
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p. 111_3

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抄録

 現在、多くの自治体で、新体力テストの結果を基にした体力向上施策が打ち出されているものの、体力は単に学校の取り組みだけでは、向上しにくい。具体的にその児童がどのような地域に住み、どのような家庭環境において生活しているのかが影響を及ぼすと考えられる。

 そこで本研究は、投能力の向上に焦点をあてた施策を打ち出している東京都A区との共同事業を行い、総合的に児童の体力向上施策について分析することとした。A区内の公立小学校10校において、2018年12~1月に質問紙調査を実施し、2学年・4学年の児童1,255名、保護者1,245名、学級担任47名から回答を得た。児童に対しては同時期に投能力(ソフトボール投げ)の測定も行うことによって、その児童の置かれた環境との関連を検討する。本発表では、子どもの家庭環境と体力の視点から分析結果を提示する。具体的には主に教育社会学・教育行政学等で研究が蓄積されてきた「効果のある学校論」を援用し、1)児童の投能力・意欲 2)家庭環境 3)学校の取組の三者の関係性の分析を試みる。

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© 2019 一般社団法人 日本体育学会
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