日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第70回(2019)
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02 体育社会学
02社-12-口-19 子どもの体力・スポーツ格差に関する研究(1)
*清水 紀宏春日 晃章中野 貴博
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p. 112_1

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抄録

 本研究が提起しようとする「体力・スポーツ格差」とは、子どもが生まれ育つ家庭・地域・学校など生活環境の所与条件が原因となって生じる①体力・運動能力水準、②運動・スポーツ習慣(スポーツライフ)、③運動・スポーツ活動への意欲、④スポーツ機会へのアクセス等に関わる許容できない差異、すなわち不当な不平等を指す。体力・スポーツ格差概念の提起は、当然ながらこの国の底流にある格差・貧困問題を背景にしている。現代の格差は、経済的側面だけにとどまらず、教育・学力格差、健康格差、希望・意欲格差、文化資本格差、つながり格差などに連なり、さらにそうした格差が様々な不平等や社会的剥奪・排除の温床となるなど事態は極めて複雑かつ深刻な社会問題となってきている。そこで本研究では、平成30年2~3月に岐阜県T市の公立学校に通う園児・児童・生徒及びその保護者を対象にした質問紙調査及び体格・体力・運動能力データを用いて、体力の社会経済的規定要因を解明するとともに、体力・スポーツ格差のもたらす社会的不利についても実証する。

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© 2019 一般社団法人 日本体育学会
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