主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第70回大会
開催地: 慶應義塾大学日吉キャンパス
開催日: 2019/09/10 - 2019/09/12
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テクノロジーの高機能化・コモディティ化によって、高度なシステムのみならず、スマートウォッチなどによって様々なスポーツデータの取得、分析、活用が可能になってきた。それによって、選手の怪我の予防や、チームの戦略、効果的なトレーニングメニューの立案などが可能になり、スポーツの観戦においても、多様な楽しみ方が可能になってきた。そのような取り組みは、代表選手やトップチームから広がりつつあり、近い将来、学校体育にも普及することが期待される。テクノロジーによって多様なデータを活用して新たな価値を創り出す取り組みには、俯瞰的に物事を捉えるシステム思考や、価値のあるアイデアを創出して具現化するデザイン思考の活用が有用であり、スポーツのみならず他の分野にも普及展開が可能になっていくと考えられる。このような考え方やスキルは、これからのデータ駆動型社会においては誰もが備えるべき能力であり、学校体育が身体や心の教育のみならず、STEAM(Science, Technology, Engineering, Arts and Mathematics)教育にも寄与できる可能性がある。本セミナーでは、その現状と未来、そして課題を紹介する。