主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第70回大会
開催地: 慶應義塾大学日吉キャンパス
開催日: 2019/09/10 - 2019/09/12
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抗酸化作用を有するサプリメントの摂取は、疲労回復に対して重要な働きをもたらすのではないかと考えられ、高負荷でのトレーニング後の超回復は、スポーツ選手のパフォーマンスを向上させるためにも重要であり、トレーニング効果の向上は選手にとっても重要なことであると考えられる。そこで本研究は、男子大学生トライアスロン選手6名(平均年齢19.7±0.8歳、平均身長173.1±4.3cm、平均体重65.3±6.2kg)を対象にサプリメント(ホエイプロテイン22g/day、ロイシン2.5g/day、アルギニン0.2g/day、シトルリン0.2g/day)を30日間摂取させたときのパフォーマンスレベルを検討した。400m泳の測定をPREとPOSTの間において行った結果、1%水準で統計上有意に向上していた。ロイシン・アルギニンの2つはTCA回路でエネルギーを効率よく生み出し、シトルリンとアルギニンは尿素回路において一酸化窒素の前駆体である。一酸化窒素は血管拡張作用を持ち、血流の促進により運動パフォーマンスを向上させる効果があることから、トライアスロン選手の400m泳のタイム向上につながったのではないかと推測された。