主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第70回大会
開催地: 慶應義塾大学日吉キャンパス
開催日: 2019/09/10 - 2019/09/12
p. 260_3
ラート競技は、実施される運動の難しさ(難度点)と、その出来映え(実施点)を国際審判団が採点し、それらの得点によって順位が決定される評定競技である。3種目が実施され、それらの演技はIRV国際競技規則(IRV code of points)に則って採点されるが、体操競技などの評定競技と同様に、国際審判団の判断により採点傾向が異なることが報告されている(本谷ら、2011)。そのため、選手は競技規則の理解に加え、国際審判団の採点傾向を把握することが重要だと考えられる。本研究では、2018年世界選手権の団体戦における上位4カ国(ドイツ、スイス、日本、オランダ)が出場した第9回世界ラートチームカップで実施された全演技について調査を行なった。その結果、団体戦に出場したトップレベルの選手における最新の演技構成が把握できたとともに、それらの演技に対する国際審判団の採点傾向が明らかになった。特に、直転種目の演技では、難度点には大きな差はなく、実施点等の差が順位に影響していることが明らかとなった。これらの知見は、今後国際大会で上位入賞するための練習計画や演技構成の際に有用な基礎資料となると言える。