日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第70回(2019)
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09 体育方法
09方-11-ポ-70 高等学校運動部におけるGボールクールダウンプログラムの効果に関する一考察
自発的参加活動による身体可動域・疲労度の変化に着目して
*鞠子 佳香長谷川 聖修松浦 稜
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p. 282_1

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抄録

 現在、運動部活動中の傷害は増加傾向にあり、その対策として生徒のセルフマネジメント能力の育成が求められている。中でも、自身の体をケアするクールダウンは非常に重要であることから本研究では、部活動後に実施したGボールを使ったストレッチ及びリラクゼーションプログラムによる身体可動域と身体的疲労度の変化を明らかにすることを目的とした。A高校サッカー部男女11名を対象に2019年3月25日~4月8日の15日間内を介入期間とし、校内練習終了後に、各自でGボールを用いた上半身・体幹、脚部のプログラム6種目を実施した。介入前後に長座体前屈計による計測、自記式記入法による身体的疲労度調査を行った結果、介入期間のプログラム実施率は51.3%(平均8.5日)で、長座体前屈値は35.8±10.2cmから36.8±13.6cmに有意に増加した(p<0.01)。身体的疲労度について、「疲労を感じる」と回答したものは、介入前45.4%から介入後は9.0%に減少し、「寝つきが悪い」と回答したものは介入前後で45.4%から27.0%に減少した。部活動後にGボールクールダウンプログラムを実施することで身体可動域が向上し、疲労度が改善されたことが示唆された。

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© 2019 一般社団法人 日本体育学会
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