日本体育学会大会予稿集
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第70回(2019)
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12 スポーツ人類学
12人-12-ポ-01 南インドのマーシャルアーツ、カラリパヤットが幼児期の心身へ与える影響に関する考察1
*高橋 京子
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p. 331_2

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抄録

 本発表では、発表者が大学体育において取り組む南インドのマーシャルアーツ、カラリパヤットを、保育園5歳児(年長クラス)の幼児向けに簡素化したものを用いる。対象の5歳児は、昨年度に2回カラリパヤットのワークショップを経験している。本発表では、5歳児を対象にカラリパヤットのワークショップを実施し、カラリパヤットが心身にどのような影響をもたらすのかについて、昨年から継続して検討することを目的とする。

 自由度の保障と有能感は幼児期の運動指導のポイントである。有能感の形成には、自分なりの課題をやり遂げる達成経験が含まれる。これらに配慮しつつ、ワークショップを「はじめ」「なか」「おわり」の三段構成とする。「はじめ」では身体をほぐす体操を行う。「なか」では、最初に昨年度の復習を兼ね、カードを見せながら、休憩のポーズを含む8つの動物のポーズを発表者とともに全員で行う。次に3グループに分かれ、1種類の脚のエクササイズを行う。最後に人型のボードを用意し、強くなったと思う身体部位に各自でシールを貼る。加えて口頭で心身の影響について質問を行う。「おわり」では、興奮した状態を鎮めるために再度休憩のポーズを行う。

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