日本静脈経腸栄養学会雑誌
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特集
病棟看護師の栄養管理における役割
森 みさ子
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2015 年 30 巻 6 号 p. 1246-1253

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抄録

「病棟における栄養の面倒は誰がみるのか?」 難しいテーマである. 在院日数の短縮、医療費削減などが報告されている NSTの活動であるが、患者の生命を支える重要な栄養療法のうち、ほとんどの行為を実施するのは病棟看護師でありその責務は大きい. 看護師にとって栄養管理は特別なことではなく古来より療養上の世話として重要な要素に位置づけられている. チーム医療の重要性が問われている現在、多くの専門職が能力を発揮することができるように必要な情報を提供し、専門家同士の橋渡しをするために看護師は何ができるのか?患者の栄養状態や QOLを真剣に考えて、リソースとして多くの専門家の知恵や技術を発揮していただくことが重要なのではないだろうか.
 本項では、専門家同士の連携を強化して質の高い栄養療法を提供するために、看護の実践家としての病棟看護師の役割について、当院における実践例を紹介する.

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© 2015 日本静脈経腸栄養学会
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