2016 年 31 巻 4 号 p. 955-958
急性期病院の患者は高齢者、障害者が多く、入院前より低栄養、フレイルやサルコペニアを呈する者もいる。このような患者は短期間の入院でも不適切な栄養管理、安静、侵襲によりフレイル、サルコペニアを悪化させ、ADLの低下をまねく危険性がある。ADL低下を予防するためにも集中治療を含む急性期治療だけでなく、入院時よりリハビリテーション栄養の考え方にのっとり栄養とリハビリテーションの介入を開始していく。また、患者、患者家族を支えるために、入院中は積極的に多職種連携を行い情報共有をしていく。さらに、退院、再入院防止にむけ、医療保険、介護保険を駆使し、地域の介護、医療、福祉とも連携していくシステムが求められる。