体力科学
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自由時間法による夏時間制の勞働衛生學的批判
川原 悌吉
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1951 年 1 巻 2 号 p. 105-106

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抄録
正常時間より夏時間に移行する前後に紡績女工後番勤務者について自由時間調査を行い, 夏時間に對する生活科學的努働衛生學的批判を行つた。
(1) 夏時間においては, 自由時間の長さ, 從つて白山時間傘が著しく減少する。
(2) 自由時間の變異係數から見ても夏時間中の生活は不規則になることが推定される。
(3) 半拘束時間は夏時間において延長する。即ち勤務外の仕事が多くなり生活疲労が増すと考えられる。
(4) 睡眠時間は夏時間に延侵するが, このことも疲勞の増加を示すものと考えられる。
以上によつてみると, 夏時間は正常時間に比し生活環境に明かに良くない影響を及ぼしていると見られる。日本人の現在置かれている環境は, 夏時間制は生活科學的に勞働衛生學的に, 更に檢討批判すべきものと考える。
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© 日本体力医学会
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