Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
原著
後壁損傷を伴った骨粗鬆性脊椎椎体骨折に対する経皮的椎体形成術の治療成績
柳澤 義和大賀 正義
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2020 年 11 巻 12 号 p. 1346-1348

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抄録

この研究の目的は,後壁損傷を伴う骨粗鬆性椎体骨折に対するballoon kyphoplasty(BKP)の臨床結果を評価することである.破裂骨折の9患者に対してBKPを施行した.術後合併症としてセメント漏出の発生率は4例(psoas:2例,disc:2例)に認めたが,脊柱管への漏出はなかった.術後の脊椎全体の後弯変形は回復しなかった.しかし手術後の平均JOAスコアは有意に改善した.BKPは後壁損傷を伴った骨粗鬆性椎体骨折には原則禁忌であるため,早期離床が必要な患者や脆弱な患者に適応を制限する必要があると考えられた.

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© 2020 Journal of Spine Research編集委員会
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