Journal of Spine Research
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Print ISSN : 1884-7137
症例報告
点状軟骨異形成症に合併した側弯症2例の長期治療経過
馬場 聡史川上 紀明小原 徹哉齊藤 敏樹田内 亮吏森下 和明山内 一平
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2021 年 12 巻 4 号 p. 678-684

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抄録

はじめに:点状軟骨異形成症(chondrodysplasia punctata)は幼少期に骨端核周囲に点状石灰化を有する特徴がある稀な骨系統疾患であり,合併する脊柱変形の自然経過や治療についての報告は極めて少ない.今回我々は長期に経過を追えた点状軟骨異形成症に合併した側弯症2例の報告をする.

症例:症例1:Conradi-Hünermann型点状軟骨異形成症の女児.4歳時初診,胸椎(T2-11)に62°の側弯があり,ギプスや装具による保存治療を行い,10歳時に前後方矯正固定術を施行.胸椎の主弯曲(T6-11)は術前70°から術後23°に矯正され,術後8年経過時にも矯正損失なく経過した.症例2:Conradi-Hünermann型点状軟骨異形成症の女児.8歳時初診,胸腰椎(T11-L2)に79°の後側弯があり,8歳からVEPTRやGrowing-rodによる成長温存手術を行い,14歳時に後方矯正固定術を施行.胸腰椎の主弯曲(T11-L3)は術前61°から術後25°に矯正された.

結語:点状軟骨異形成症に合併した側弯症の2症例は,ともに早期発症で進行性の脊柱変形を来したが,矯正ギプスや装具を用いた保存治療や成長温存手術を行うことで,幼少期の脊柱固定を避けるとともに,最終矯正固定術まで成長を維持することができた.

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© 2021 Journal of Spine Research編集委員会
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