Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
総説
職業被曝と防護 特に水晶体被曝
大野 和子和田 簡一郎
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2023 年 14 巻 6 号 p. 848-852

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抄録

エックス線透視・撮影によるガイド下の治療は患者への低侵襲の治療として急速に発展した.しかし,その一方でこの数年間に複数の術者の放射線障害が報告されるようになった.患者に有益なエックス線透視下の治療を継続的に発展させるためには,医師が,日常診療で常に放射線被曝に配慮する習慣を付ける必要がある.まずは,防護衣を着用し必ず線量計を装着すること,術者の被曝低下と患者の被曝低下はほぼ同義であることを認識すること,画像を絞ること,術者の手が写る手技のシミュレーションをして画質を落としてみること,の4点から実行してほしい.

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© 2023 Journal of Spine Research編集委員会
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