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Palliative Care Research
Vol. 11 (2016) No. 4 p. 234-240

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http://doi.org/10.2512/jspm.11.234

原著

がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会が,効果的であることを示す報告は多くない.受講者の知識や満足感に加え緩和ケアの実践に近い評価項目を用いた検討を行うため,広島県で1年間に行われた緩和ケア研修会(PEACEを利用)の受講者323名を対象とした調査を行った.研修会で扱う内容を踏まえ,緩和ケアの専門家ではなくても自分から実践しようとする姿勢に変化があるかを問う形式の質問票を作成した.26項目につき,「ほとんど自分で行う」から「ほとんど緩和ケアの専門家にまかせる」まで5段階のLikartスケールを用い,受講前後の変化について解析した.結果,有効回答を得た206名では,せん妄および気持ちのつらさに対する薬剤の調整をのぞき,ほとんどの項目について有意に緩和ケアの実践を自ら行う方向に傾向が移っていた.緩和ケア研修会は受講者の緩和ケア実践の姿勢についても良い変化を生じる可能性が示唆された.

Copyright © 2016日本緩和医療学会

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