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Palliative Care Research
Vol. 11 (2016) No. 4 p. 265-273

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http://doi.org/10.2512/jspm.11.265

原著

本研究は,造血器腫瘍疾患看護に携わる看護師が,日々のケアの中で感じる困難を測定する尺度を開発し,信頼性と妥当性を査定した.自記式質問紙調査を行い,探索的因子分析の結果,6下位尺度「長期にわたる患者・家族の心理的支援,意思決定支援」「多彩な造血器腫瘍の病態,治療の理解」「全身状態の悪化や化学療法による苦痛症状・有害事象の予防・緩和」「医師との連携」「造血幹細胞移植後に出現する合併症の緩和」「終末期の療養場所の選択,実現への支援」35項目からなる尺度を採択した.本尺度のCronbach’s αは.96で,各下位尺度は.84〜94であった.造血器腫瘍疾患看護の経験年数で2群に分けた比較により既知集団妥当性,外的基準とした看護師のがん看護に関する困難感尺度(NDCC)との合計得点間の相関により基準関連妥当性が確認できた.本尺度は一定の信頼性と妥当性を確保しており,院内教育プログラムの内容や評価を検討する際に活用できる尺度である.

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