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Palliative Care Research
Vol. 11 (2016) No. 4 p. 326-330

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http://doi.org/10.2512/jspm.11.326

短報

医療・介護関連肺炎(以下,NHCAP)の合併は,終末期がん患者にとって予測困難な症状の原因となる.本報告ではNHCAPの併存症状と臨床的に行われた治療に対する効果を探索するため,がん患者にNHCAPを合併した15例を対象に,併存症状の頻度と使用薬剤による症状緩和の効果を後ろ向きに調査した.NHCAPに関連した症状は,呼吸器関連症状以外に疼痛,不眠,発熱,倦怠感,経口摂取困難,口渇,嘔気,眠気,抑うつだった.同時に合併した症状の数は,4.6±1.8だった.オピオイドの投与(13人)とグルココルチコイドの投与(6人)で,疼痛と呼吸困難の軽減が得られた.抗菌薬は全例に投与され,喘鳴(3人)と発熱(4人)の軽減を認めたが,他の症状の軽減はなかった.がん患者のNHCAP合併時は呼吸器関連の症状以外にも,精神症状や疼痛,消化器症状を合併することを認識し,症状緩和を行う必要があることが示唆された.

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