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Palliative Care Research
Vol. 12 (2017) No. 1 p. 108-115

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http://doi.org/10.2512/jspm.12.108

原著

本研究では,がん疼痛に対する経口トラマドール(TD)の導入オピオイドとしての有用性を検討した.TD初回導入群(TD群),TD後のオキシコドン徐放性製剤(OXC)導入群(TD→OXC群)およびOXC初回導入群(OXC群)で,疼痛管理と副作用発現の状況を比較した.オピオイドの使用状況に幅広い多様性が見られたが,TD群ではOXC群に比し,疼痛管理不良を理由とした早期処方変更例が多かった.しかし,眠気発現数や制吐剤非併用例での悪心・嘔吐発現数はTD群で有意に少なかった.また,TD→OXC群のOXC開始後も眠気・悪心・嘔吐の発現数はOXC群より少なかった.OXC群ではOXC導入直後の副作用例が多数であったが,TD→OXC群ではOXC開始直後や,それ以降でほとんど副作用発現が見られなかった.以上よりTDを導入オピオイドとした疼痛管理法により副作用の発生を抑制できる可能性が示唆された.

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