Palliative Care Research
原著
宗教的背景のある施設において患者の望ましい死の達成度が高い理由─全国のホスピス・緩和ケア病棟127施設の遺族調査の結果から─
青山 真帆斎藤 愛菅井 真理森田 達也木澤 義之恒藤 暁志真 泰夫宮下 光令
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12 巻 (2017) 2 号 p. 211-220

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抄録

宗教的背景のある緩和ケア病棟(PCU)で亡くなった患者の望ましい死の達成度が高いことが示されている.本研究ではその理由について探索するため,全国のPCU133施設と遺族10,715名に自記式質問紙による郵送調査を行った.望ましい死の達成度はGood Death Inventory(GDI)短縮版で評価し,施設背景・ケアの実施状況,施設の宗教的背景の有無でGDI得点を比較した.有効回答数は127施設(宗教的背景ありが23施設),7,286名(68%)だった.宗教的背景のある施設でGDI得点が有意に高かった(p=0.01).宗教的背景のある施設でより実施され,GDI得点が有意に高くなる要因は「季節行事または,遺族ケアに力をいれている」,「宗教的設備がある」などだった(すべてp<0.05).宗教的ケアのほか,遺族ケアや患者の楽しみとなる時間を設ける取り組みが望ましい死の達成度を高める要因だった.

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© 2017日本緩和医療学会
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