Palliative Care Research
症例報告
腫瘍崩壊症候群を呈し,致死的経過をとった下咽頭がんの1例
荻野 行正渡邉 正哉新井 啓仁細川 豊史
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12 巻 (2017) 2 号 p. 530-534

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抄録

腫瘍崩壊症候群(tumor lysis syndrome: TLS)は,稀ではあるが固形腫瘍においても生じうる.固形腫瘍におけるTLS発症の契機として,化学療法,外科的侵襲,放射線照射などが報告されている.いったんTLSを発症すると致死的経過をたどることが多いため,予防が重要であるとされている.したがって,どのような症例でTLSが発症するかを予測することは重要であると考えられる.今回われわれは,広汎な肝転移を伴う下咽頭がん患者が,入院時にTLSを発症していた症例を経験した.本症例では,TLS発症前に血清lactate dehydrogenase(LDH)が急増していたことから,LDHのモニタリングによりTLS発症が予測できる可能性があることが示唆された.

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© 2017日本緩和医療学会
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