在宅輸血療法を受けた患者の遺族を対象にアンケート調査を実施し,在宅輸血を受けた患者の緩和ケアの質や終末期のQOLを評価した.訪問診療および在宅輸血を行い,死亡を転帰とした患者の遺族44名から得た回答を分析した.緩和ケアの質の評価にはCare Evaluation Scale 2を用い,合計平均点は80.1±10.0であった.終末期のQOLにはGood Death Inventoryを用い,合計平均点は54.7±7.5であった.全般的満足度では97.7%が満足と回答した.ケアの質の関連要因は「疾患」で,「血液疾患患者」より「固形疾患患者」の方が有意に高かった(p=0.05).そしてQOLの関連要因は「療養中の遺族の健康状態」で,遺族の健康状態が「悪い」より「よい」方が有意に高かった(p<0.03).今後は対象者数を拡大し,多施設研究による検証が望ましい.