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Palliative Care Research
Vol. 7 (2012) No. 1 P 112-120

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http://doi.org/10.2512/jspm.7.112

原著

【目的】がんの症状コントロールのために, 持続皮下注射が多く行われている. しかし, 使用薬剤によっては刺入部に発赤・ 硬結が認められることも多い. 予防にはデキサメタゾンの混注が良いといわれるが, その効果を提示した文献は少ない. 今回, われわれは持続皮下注射刺入部の発赤・硬結の出現頻度を測定し, デキサメタゾンの発赤予防効果の検討を行った. 【方法】当院における持続皮下注射の治療法に従い, 前向き観察研究を行った. 刺入部に発赤・硬結が生じた場合, まず刺入針を翼状針からカニューレ針に交換した. その後も改善を認めない場合にはデキサメタゾンの混注を少量から開始した. 【結果】検討を行った66例のうち, 発赤・硬結を認め, 刺入針の変更を行ったのは20例, それでも改善なくデキサメタゾンを混注したのは5例であった. 【結論】刺入針の変更を行うだけでも, 発赤・硬結が減少する可能性が示唆された. デキサメタゾンの混注は, 0.5 mg/日という少量でも効果が認められることが分かった.

Copyright © 2012 日本緩和医療学会

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