Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
症例報告
スニチニブとオキシコドンによる難治性嘔気・嘔吐にミルタザピンが著効した1例
柴原 弘明戸倉 由美子伊勢呂 哲也惠谷 俊紀池上 要介神谷 浩行橋本 良博岩瀬 豊植松 夏子今井 絵理西村 大作
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2012 年 7 巻 1 号 p. 514-517

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抄録

【緒言】ミルタザピンはノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)で, 5-HT3受容体拮抗作用をもち, 嘔気を改善する先行研究が報告されている. 【症例】38歳, 女性. 遠隔転移を伴う進行腎がんに対し, スニチニブとオキシコドンを投与した. 経過中に出現した難治性嘔気・嘔吐に, ミルタザピン1.875 mg/日を開始した. 開始翌日に嘔吐は消失し, 2日目に3.75 mg/日へ増量したところ, 3日目には嘔気も消失した. 消化器症状でスニチニブとオキシコドンを中止することなく治療を続行できた. ミルタザピン15 mg/日の投与量では眠気が出現することがあるが, 今回の低用量投与で眠気はみられずに消化器症状の改善が得られた. 【結論】ミルタザピンの低用量投与は, スニチニブとオキシコドン併用時の難治性嘔気・嘔吐に対して, 有効な選択肢の1つであると考えられる.

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© 2012 日本緩和医療学会
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