Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
症例報告
緩和ケア病棟でのデスカンファレンスの意義の検討─肝がん患者を褥瘡に起因する壊死性筋膜炎で亡くした経験を通して
天野 晃滋馬場 美華杉浦 孝司川崎 宗謙中嶋 真一郎若山 宏渡壁 晃子国本 弘美上森 美和子
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7 巻 (2012) 2 号 p. 568-574

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抄録

われわれ医療者は緩和ケア病棟で患者を亡くす中で, 患者が安らかに最期を迎えられなかった場合, 無力感, 敗北感や後悔の念を抱く. しかし, 日々の業務でこのような感情を表出できないことも多く, 繰り返すうちに自己効力感は低下し, バーンアウトにつながりかねない. 今回, 肝がん患者を褥瘡に起因する壊死性筋膜炎で亡くし, われわれの精神的ダメージが大きくデスカンファレンスを実施した. 直接患者に関わった者はケア中に生じた疑問, 葛藤などを話し, 表出できなかった気持ちを伝えることで, その他の者は肯定的な意見を述べることで, (1)相互理解, 信頼関係が深まり, (2)緩和ケアに対する意識が向上し, (3)ストレスコーピングとバーンアウト予防になった. これらがチーム力強化とより良いケアの実践につながるものと思われた. デスカンファレンスでの発言は, 前半では自責の念, 治療方針・主治医に対する疑問, 無力感・敗北感というカテゴリーに分かれ, 後半では肯定的評価が主であった.

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© 2012 日本緩和医療学会
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