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Palliative Care Research
Vol. 7 (2012) No. 2 p. 585-590

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http://doi.org/10.2512/jspm.7.585

症例報告

【緒言】オピオイドによるせん妄と痛みのコントロールに難渋したため, くも膜下ポートを留置し, 在宅療養へ移行できた症例を経験したので報告する. 【症例】70歳代, 男性. 肺がん右骨盤骨転移による右下肢臀部痛のコントロール目的で痛みのコントロールを行っていたが, オピオイド増量に伴う不穏症状がみられ入院した. 【経過】入院後, 塩酸モルヒネ持続皮下注射によってオピオイド用量調節を試みたが, 不穏症状はさらに悪化した. 抗精神病薬増量と複方オキシコドン注射剤へオピオイドローテーションを行ったが, せん妄のコントロールが困難であった. 入院7日後, 硬膜外持続鎮痛を開始したところ, 痛みとせん妄は劇的に改善した. 入院15日後くも膜下ポートを留置し, 入院28日後に退院した. 【考察】本症例では, くも膜下ポートを留置することによってせん妄・痛みのコントロールが可能となり, かつ在宅療養へ移行できたものと思われた.

Copyright © 2012 日本緩和医療学会

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